2010年12月10日金曜日

ハロクリ / 2日目 対 群馬C

4試合目が始まる少し前から、風が強くなってきた。
ふだんから、外で練習しているリトルは、まったく気にしない。
風に不満を言うような選手はいなかった。
(いたかもしれないが・・・)
私たちは逆に、分がいいように思った。

第4試合目 対群馬C キャプテン ケンタロウ
フィールディングファースト

ケンタロウのキャプテンを他のメンバーが実にうまくサポートしていた。

先ほどの試合よりは、8人での守備になれてきた。
誰が、キーパーの後ろに行くのか、カバーはどうするのか
動きが良くなってきた。

ルイのタマは速かった。
思いっきり、投げることを楽しんでいた。
そして、自分がいいボウリングすることが、
チームメイトを、応援するみんなを喜ばせることを感じてくれた。

そんな矢先、彼の投球を、果敢に打ちに前に出た相手のバッツマンが
ボールを左腕に当ててしまった。自打球のようにも見えたが、ダイレクトのようにも見えた。
とにかく痛そう。すごく耐えている。
ルイがバッツマンのほうに走って行き、謝った。
アンパイヤが様子を聞く。試合再開しない。
相手側のコーチが出てきた。ほぼ同時に私も出て行った。
私もバッツマンに謝り、群馬コーチに頭を下げた。
バッツマンは私に大丈夫だとうなずいた、でも、くやしいのか、いたいのか、
涙がなかなか止まらない。
群馬コーチも大丈夫だと言ってくれた。 試合再開。

そして、私はルイのところに行った。
「どんな気持ち」
「びみょう。」
と言って、目を伏せた。当惑した表情だった。
次どんなタマを投げていいかわからないようだった。

「ここは、グランド、思い切ってやりなさい。わかったね。」

少し明るい表情になった。
バウンダリーの外に出た私はルイがどんな投球をするかどきどきしながら見ていた。

助走の距離を十分取った。ウィケットを見つめた。
一呼吸おいて、助走・・・
ランナップの速度はいつも通りだ。
ルイのたてにまっすぐしなる腕からボールが離れた・・・
ルイらしいボウリング。
バッツマンも、今度こそは、と向かっていく。
さすが、伝統ある群馬の選手。

リタイヤ選手が続出ということはなかったが、
リトルらしい攻撃ができていた。
やはり、大きい当たりが欲しいとは思った。
ツバサはいい当たりを見せていた。

試合はLTの勝ち。

試合終了後、ボールが当たった選手に声をかけた。
もう大丈夫だ、という表情だった。
「クリケット、続けてくれるよね」
と私が言うと、ニコッと笑ってうなずいた。
負けたことのほうが悔しかったのかな。

ここでも、また、強い選手が生まれた、と思った。

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